卑屈から期待に (アトピーからの脱出4)

タラソテラピーの学校の面接で、言われた言葉が引っかかっていた。

「可哀そうに。。。」「ちょっと、ひどいね~」

「あ~でも、そんなのタラソテラピーでキレイな肌になりますよ」

 

恥ずかしいと思っている点をわざわざ言われ、しかも、軽くタラソテラピーでキレイになる?!

軽く言わないで欲しいわ!

なんて、心ない言葉だろうかと、頭にきた。

 

たぶん「可哀そうに」、この言葉が私のプライドを傷つけた。

 

そんな些細なことで感に触るほど神経質になっていた。

「簡単に治るもんか!」そう思っていた。

 

タラソテラピーの学校では、タラソテラピーの概論から実技の授業があり、それはとても興味深いものだった。

“タラソテラピー”という言葉自体がフランスでつくられた造語で、日本語に訳すと“海洋療法”。海水、海藻、海泥、海洋気候を用いた療法で、健康回復、予防、リハビリ、リラクゼーション、美容など幅広い分野で利用されているものだった。

この学校のタラソテラピー教材は、フランスで長年研究され立証づけられた理論からつくられていた。

 

私は、事務員として入社しているので、授業に参加しているわけではないが、たくさんの情報が入ってきた。

とても興味深かった授業は、海藻パックや海泥のパックを使った授業だった。

フランスの海藻を凍結乾燥させ、粉末状になったものがある。

それをボールに入れ、お湯を少しづつ足してペースト状にしていく。

温まった海藻の生臭さがダイレクトに鼻に入って来る。

その臭いは辺りに広がり、私のいる事務所まで漂って来た。

「あぁ、また海藻の授業が始まったぁ」と臭いで分かるのだった。

その臭い海藻ペーストをどうするかというと、全身に塗ってシートに包み、温めるのだから、さぞかし我慢強さが要求されるものだろうと思っていた。(今は臭くない海藻パックもあります)

けれども海藻は多くの栄養素を含む。

ミネラル、アミノ酸、ビタミンなどが豊富で、代謝促進、解毒効果、細胞再生、美肌効果などがある。

他には、海泥のパックもあった。

これも、やっぱり磯の臭い。

死海の泥パック

 

海に行けば、この磯の臭いは、“磯のかおり”と表現されるだろう。

でも、室内での磯の臭いは、、、「ちょっと勘弁!」と過剰に反応してしまう。

 

この学校の事務員はラッキーなことに、生徒さんのモデルが足りないとお誘いがかかる。「門間さん、モデルになってくれない?」「手が空かないかしら?」

ある日も嬉しい声がかかった。

 

忙しくてもこんな時は当然「今大丈夫です!」と返答し、有難く生徒さんのモデルにならせて頂く。

 

アトピーの部分が浸みるのではないかと心配になったが、ちょっぴり我慢をすればなんとかなった。

それよりも臭―い海藻ペーストを全身に塗られ、温かなマットに包まれて約20分。

さあ、ここからが臭いとの戦いか!と思ったが、気付くと海藻に温かく包まれて、ジワーッと汗をかきながらウトウト。

 

あれ? そんなに臭く。。。ないかも

不思議と自分に塗られた海藻の生臭さは差ほど気にならなかった。

 

日頃から汗をかく習慣の無い私が、大量の汗をかいている。

のぼせ症の私は、さすがに終了後はバテバテになってしまったけれど、(バテバテにならない方法がある)お肌はすべすべになり、この日は一日中身体の芯が温まり、ほっかほかだった。

そして、その夜は深い眠りについたのだった。

 

タラソテラピー。。。ちょっといいかも!

 

この学校に入社し当時は、かなり卑屈モード全開だった。

「タラソテラピーで、私のアトピーが良くなるですって?!」

「いいえ、簡単にアトピーが治るわけないわ!」と思っていた私だった。

でも、少しづつタラソテラピーに期待を持ち始めるのでした。

(アトピーからの脱出5につづく)

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